心で数える2017年07月19日 23:01



今日のレッスンで。

前に書いたのとは別のクラスの男子学生。

4月の時点で、
彼も楽譜が余り読めず、
手も、そう器用には動かない
というところからのスタートでした。


今は、楽譜のルールを覚え、
数えて弾き、
コードを三つ、使えます。

ここまででも、この半年の彼の伸び分は、
結構すごくて、私にとっては感動的です。


前に、むつかしいです、
と言っていた楽譜を見せて、
「前と見え方が違うでしょう?
一人で、楽譜を読んで、
練習できそうでしょう?」
「そうですね。
前より、わかります。 できる気がする」
「それが、あなたのこの所の伸び分ですよ」
「。。。あー。。。はい。。。うれしいです」


彼は、丁寧に
練習の仕方を練習してきました。
尊敬にすら値すると、
大げさでなく思います。



そして今日は、
いきなり弾き歌いをしてもらいました。

あ。。リズム狂っちゃうんだ。。。
「数えないで弾くとうまくいかないんっす。
でも、歌うから数えはできないし。。。」
「それでは、
一度心の中で数えて弾く練習をしてみようか」



そうしたら、できたんですね。
今日、彼は「心で数える記念日」になりました。



心で数える、と言うことも
私たちにとっては、もう無意識です。
でも、初心者の彼にとっては、
数えないで弾くことは、
そのまま数えないで弾くことだった。
聞こえないけど、数えているとはわからなかったんです。



心で数えて弾いて、どんな感じ?

はあ、なるほどです。
感じはつかめたと思います。


こんな時、本当にこの仕事をいとおしく思います。
冥利に尽きるって、こんな感じかなと思います。


私たちは、そもそも音楽が得意で、
だから音楽大学へ進学した訳です。
だから、無意識にしていることは、
気づかないで、教えきれないことがあるのだな、
と、最近とても思います。


このような発見は、
私にもとても嬉しいです。

ありがとう。ありがとう。

やっぱり違うキーで歌おっと。。。2017年07月12日 21:19



今週の土曜日  15日に
我孫子で、コンサートに出演いたします。


主にピアノなのですが、
弾き歌いを2曲、させていただく予定です。



そのうちの1曲が、
どうも、むつかしい。
しっくりこない。


最近の感じだと、
こんな場合、キー(曲の調)が違っていることが多い。

もう既に、2種類、書いた。


私たちは、売っていない楽譜は書くことになる。

カラオケでなら、
ピコピコって、出来ちゃうんですけれどね。。。

パソコンで出来るんではあるけれど、
ソフトを持ってもいるのだけれど、
慣れていない私は、手書きの方が早い。

とはいえ、結構の手間ではある。


でも、歌いづらいとなると、
そこはやっぱり、
準備不足になってしまうのである。





クラシックの歌曲であれば、
何種類か出版されているので、
それを使うと、ほとんど解決する。


でも、これは、ポップス系。。。


さて、私たちはどうやってキーを決めているか。

音域ぎりぎりまで使う曲は、
オペラに多い。
オペラは、調(キー)を自由に変えることは出来ません。
よほど古い、とか慣習上OKとか、
例外はありますけれど。

音域ぎりぎり、を使って
役柄にあった効果が上がるように書かれています。
緊張感や、深刻さなどを表現できるからです。


一方、歌曲は自由に調を変えて良いのです。
自分に合った調を探すことになります。
一つの歌でも、
調によって、きこえてくる雰囲気は全く違ってくるんですよ。


ポップスの場合、
ぎりぎりの緊張感は必要ないことが多いです。
ゆるく、伸びやかに、暖かい声で歌うことが
曲に合っていることが多いと感じています。

そうは言っても、低すぎると、
歌詞も聴き取りづらいし、
緊張感がなさ過ぎて、表現が平坦になったり、
あまり、すてきにならない。

今回は、このタイプ。



ということで、
やっぱり違うキーで歌うことにしましょう。



そう、「調」と言えば、クラシックな感じがし、
「キー」と言えば、ポップスな感じがするように思います。





その曲の雰囲気を壊さず、
自分の声を乗せられるキーを探すこと。

この感覚も、大切なんです。

あびこdeメルヘン クラシックコンサート2017年07月06日 21:07

7月15日土曜日 15時〜
我孫子市の図書館と同じ建物の中のミニホールで、
あびこdeメルヘン コンサートに出演いたします。


現役の保育士さんの読み聞かせもあります。
「14ひきのあさごはん」に、
クラリネットとピアノで音楽を付けてみました。
そこへ、保育士さんのオカリナも入ります。



メルヘンと題して、
お話にまつわる音楽を集めてみました。
「ヘンデルとグレーテル」


という童話も、フンパーディンクという作曲家が、
すばらしく、おもしろいオペラに仕立ててくれています。




私がピアノ担当の曲をご紹介いたします。

まず、1曲目。
シューマンという作曲家は、
「子供の情景」という、お話の曲集を書きました。
これから、お話の度が始まるよー
と言う気持で、文学館でもまず最初に弾かせて頂く曲です。



きらきら星  実はフランス民謡だって、
ご存じでしたか?
この曲をモーツアルトが、変奏曲に仕立てました。
小さな星、瞬く星、悲しそうな星。。。
このシンプルでかわいらしい曲が、
少しずつ変わっていきます。



映画音楽を一曲。
「Summer」  を.前回と違うアレンジでお聴きください。



弾き歌いもします。
今回は、「いのちの名前」
それから、「ヘンデルとグレーテル」から、
夕べの祈り。


まだ、あと何曲かあるんですけれど、
それはお楽しみに取っておきましょう。


まだ、予定が空いている方、
あびこdeコンサートはいかがですか?

数えましょうキャンペーン2017年07月04日 21:54


私が学校でピアノのレッスンを受け持つ
ほとんどの学生に、
数えましょうキャンペーンに
参加してもらっています。


数えながら、ピアノを弾くんです。


これが、以外とむつかしい。


特に、習ったことのある経験者の方が、
混乱するようなのです。
数えると弾けなくなるって。


でも、ちょっと待ってください、


保育士さんは、お遊戯も教えますよね。
カウントを取りながら踊れない、
ということにならないのか、心配になります。


カウントを取れて弾ける、
と言うだけで、
インターナショナルレベルで
弾けてることになりませんか?


初心者ならば、
楽譜を読むことと一緒に、
全て始めてから、なので、
むしろ、混乱が少ないようです。
数えないと弾けない、
と言い始めてくれたらしめたものです。


経験者で、
なかなか高度な曲を弾いているのに、
「自信がない」という学生は、
どこか基礎力が抜け落ちていることが多いです。
数えることが抜けてることは、
案外多いものです。


でも、確かに一見弾けているので、
数えて弾けなくなることをいやがります。

そんな時、私は良い方法を思いつきました。

連弾する、です。



その学生の好きな曲、弾きたい曲を、
連弾します。
するとその学生の耳には
仕上がりが聞こえているから、
数えやすくなります。
そして、さすが保育士志望。
優しいから、
私と合わせようと一生懸命になります。


隣の私はメロディーを付けて数えます。
すると、つられて一緒に数え始める。
あら、数えたらさっきずれてた所が合ってくる。

そこで、数えることが大切だったんだ、
と合点が行く。



好きな曲を弾きたい、
すてきな曲をすてきに弾きたい、
という気持は強いですね。
音楽の力です。


ちょっとめんどくさいのもわかります。
でも、ぜひ、数えてみてください。
バイエルから、
インターナショナルで弾きましょう!

リズム音痴改善トレーニング法2017年06月19日 23:25

さて、今日は
大人のためのリズム音痴改善トレーニング
について、考えてみましょう。

まず、リズム音痴かどうか、
チェックするとしましょう。

1 みんなと謳っているのに、
自分だけずれてる
2 カラオケやピアノで歌っているのに、
同時に終われない
3 裏拍で手拍子ができない
縦乗りができない
曲に合わせて手拍子が打てない
4 スキップが苦手
5 歌い出しに、「さんはい」 と言えない


ひとまず、このくらいだろうか。
他に、カウントを取りながら、
歌ったり、踊ったりが難しい

なども、あるかもしれない。

日本人には、先天的音痴がいない説
を取るならば、
これらは、トレーニングで
改善、軽減、解消できるはず。

簡単です。
上の5つ、
あるいはこの中のどれかを
たくさん、回数をこなして下さい。

または、縄跳びしながら歌う、
という王道トレーニングもあります。

時計の秒針に合わせて、
手拍子をし、慣れて来たら、
秒針の後打ちをして、
もっと慣れたら、目をつぶって、
同じことを繰り返す、
という方法もあります。

楽しくで来るものとしては、
好きな歌って踊るアイドルの曲を、
何度もできるだけたくさん、
歌って踊って下さい。

まずは、習うより慣れろ。
初めて見ると、
割合すぐに効果を感じられるものです。

シンプル過ぎるのが、タマニキズ。。。

効果を感じられた方、
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