クラシックの人に演奏を頼むときに2019年05月07日 23:14



昨日はこちらでミニコンサートでした。

ちょっと特別なイベントです。
この施設での、
5月末のコンサートの打ち合わせ中に舞い込んだお仕事でした。

お客様は、体が不自由な乳幼児の保護者さん。
看護師さんもついて、お子さんをみて頂きつつ、
少しの時間でもほっとしていただければ、
それも生の音楽で、というステキな趣旨でした。

突然舞い込んだ感のお誘いでしたが、
前の日まで一泊2日で山形だなあ。。。どうするかなー?
前に2年ぐらいかな?月に一度のWSを、
てんかんの方々の施設でさせていただいていた経験が活かせるのかなー?
なんて思っているうちにお話は進んでいて、
結局、お受けしようと思いました。

今回、キーボードを調達できるか?
というところからの出発です。
音楽の側から考えると、
キーボードなのか、ピアノなのか、椅子はあるのか、
88鍵あるのか? ペダルがあるか? は、
演奏できる内容が違ってくるので大切なチェックポイントです。

このような場合のプログラムを決めるときに、
クラシック演奏家として、気をつけた方が良いことがまず、
二つあると私は常々思っています。
1 うっかりクラシック感満載にしすぎないこと
2 皆さんの耳に印象深い曲(ポップスのような)を演奏する場合、
キーボード(ピアノ)と声だけでは、シンプルすぎて、
物足りない感が残ってしまうこと

これに気をつけつつ、主催者さんの意向に添えるよう、
擦り合わせて行くことがとても大事だと考えています。

すばらしいことに、
こちらの担当者さんたちは、
とても丁寧に打ち合わせて下さいました。
ありがたいことでした。
。。。珍しいこと、かもしれません。


でも、せっかく企画してイベントを作るのだから、
音楽家に丸投げ、で大成功の時もありますけれど、
やってみたら、
「。。。あれー。。。」というのは避けたいですからね。

そのコンサートが終わったら、
聴いた方にどう感じていただきたいのか、
何を、どこを楽しんで欲しいのか、
などなど、
要望を伝えてみてくださいね。


私たち音楽家は、
音楽の専門性は持ってると思うのですが、
コミュニケーション力とか、
その場のいつもの雰囲気を読み取る力とか、
ちょっと不思議なぐらいトンチンカンなことがあるんです。


今回は、生音を大切に、
マイクを使わずに歌わせていただきました。
声の、音の振動が
この小さなからだに伝わっているといいな、
ママたちの心に届いているといいな、
と願いつつ、歌いました。

弾き歌いの曲は、
「愛は花、君はその種子」でした。

他に、
「花は咲く」「人形の夢と目覚め」を電子ピアノで。
みんなで、「森のくまさん」。