赤蜻蛉2017年07月30日 22:29


兵庫県たつの市にある霞城館を見学した。

たつの市は、三木露風の生まれたところ。
こちらの近くに、生家も残っている。



ここには、三木露風おいう詩人に関する資料がある。
三木露風と言えば、
山田耕筰との童謡や歌曲があり、
中でも、「赤とんぼ」は、
教科書に載っているぐらい有名だし、
つい口ずさんじゃうし、
夕方には、この曲が流れる地域もあるかと思う。

私たちが歌うこの詞は、
最初に創られた詞と少し違っているそうだ。

4番まである歌なのだが、
だいぶ手が入っている。


今歌われている詞は、
「夕焼 小焼の 
赤とんぼ
負われて見たのは
いつの日か


山の畑の
桑の實を
小籠に摘んだは
まぼろしか


十五で姐やは
嫁に行き
お里のたよりも
絶えはてた

夕焼 小焼の
赤とんぼ
とまっているよ
竿の先」




しかし、最初の詞は微妙に違っている。
そもそも、タイトルも「赤蜻蛉」で、

「夕焼、小焼の、
山の空、
負はれてて見たのは、
まぼろしか。

山の畑の、
桑の實を、
小籠に摘んだは、
いつの日か。

十五で、ねえやは
嫁に行き、
お里のたよりも
絶えはてた。

夕やけ、こやけの、
赤とんぼ、
とまっているよ、
竿の先。」

となっていたようだ。


とても興味深い。
当時は、歌を創るには、
詞が先にあって
曲を後から付けることが多かった。
この曲ももちろんそうで、
それも、感じ取れるように思う。



そして、その曲の作曲者、
山田耕筰。
この耕筰の筰は、途中からで、
元は、竹かんむりがなかった。。。

へー。。。



などなど、
楽しい時間になった。


2時間ぐらいしかいられなかったのであるが、
この辺りだけ、一日掛けて回っても良いぐらいだった。

龍野城の麓にあるし、
歴史的にも楽しめるようだ。

お醤油工場があって、
そこも楽しそうだし、
そうめんの街でもある。

今は、あおあおとしたもみじが楽しめて、
秋は紅葉狩り、春はさくら。。。


もっと、ゆっくり暑すぎないときに、
また来よう。


三木露風
もっと、知りたくなったな。