保育士に必要なピアノ力って?2018年06月26日 23:02



これって、以外と勘違いされていることと感じています。


「ピアノが弾ける」って、
大きく考えて2種類あると思います。

1 ピアニストのように弾く
2 伴奏ピアニストのように弾く



保育士さんは、2 です。
1 のように弾けたとしても、
保育の現場で使うには、
弾き歌い、伴奏として使う、
もちろん 2 の方ですよね。



だから、
ピアニストのように
弾けることが必要なわけではありません。

(日本では、伴奏ピアニストという仕事が、
わかりづらいかとは思うのですが。。。
余りいらっしゃらないし、
ピアニストと分けて考えることが
まだ余り広まっていないようにも感じられます。
これについては、また改めて書きますね。)



保育士に求められるピアノ力は、
主に、子供たちが楽しんで歌えるためと言えるかと思います。

だとすると、
例えば、
楽譜と首っ引きで、
周りも見ず、
楽譜通りに、ただ強弱を付け、
速く弾く、
などということは、
子供をサポートしたことにはなりません。
まず、自分も楽しくない。


シンプルなアレンジでも良いから、
楽しそうな子供の顔を見つつ、
臨機応変に、
年齢や、授業内容に合わせてテンポを変えられる。
次に、できればアレンジも変えられ、
できれば、無理なく美しく歌えるように
キーもチェンジできる。
このような力が大切だと思います。

だから、バイエル途中程度であっても、
できることはたくさんあります。
言ってみれば授業力。
子供引張り力。
こちらが大事です。
だからピアノ力はツールです。



果てしなく、
むつかしいことを学んでいるわけではないんです。

できるだけ手っ取り早く、
ルールを理解し、覚え、
バイエルの三分の二程度まででも良いから、
世界レベルで弾けること。
世界レベルというのは、
ちゃんと数えながら弾けることです。
むしろ、この力がとっても大事と感じます。

ベートーヴェンのソナタが弾けても、
数えて弾けなければ、ローカルレベルです。


数えて弾けますか?


。。。結構むつかしいでしょう?
でもこれできないと、
お遊戯、指導できないと思うんですよね・・・

行進の指導で、どの拍が左足か?
太鼓で叩けないってことですよね。。。


ね!大事でしょう?

受けて良かったレッスンにするために 12018年06月25日 22:03


今日は一年生のピアノレッスンの日。

今期の私の担当クラスは初心者度が高い。


前期も残り1ヶ月である。
今までのレッスン記録を見せながら、
「ほら、こんなに進んだねー。」
「はい。親がびっくりしています。
うちは両親とも保育士なんです。」
「おおー。
もう少し進んだら、
あなたが楽に弾ける方法を教えること、できるんじゃない?」
「!そうですよね!」


この会話には、ポイントが二つある。

まず、今までの成果をかたちにして伝えたこと。
初日には、手が震えていた彼である。
音譜も読めなかったんである。
今日は、「むすんでひらいて」の弾き歌いに挑戦している。
コードで弾いているんである。
ここまでできるようになったことを具体的に伝え、
そして保育士のスキルとして後どのぐらいできたら良いのか、
感じられるように伝えることが大切なんである。

そして、誰かに自分ができたことを教えてあげられる、
と気づいてもらう。
そうすることが、また自分の力になる。
自信になる。
そうしようと思うと、
そもそも保育士さん達は誰かの役に立ちたい、
と考えている場合が多いので、
なんだか、頑張れたりもする。


私はいつも思う。
必修の、単位のための授業でもあるのだけれど、
どうせなら、1回1回、
受けて良かった
来て良かった
と、感じてもらえる時間にしたい、と。


さっきより、
何か新しいこと
何か楽しいこと
腑に落ちたこと
を提供したい。

そうすると人は自分に自信が持てる。

音楽はそんな風にも使えるんである。


すごいね。

助っ人がやって来た!2018年06月21日 21:55



ノアズエムに助っ人がやってきました。

白い電子ピアノです。


この方は大変優秀だそうです。

iPadと繋げることで、
できることがもっと増えるそうで、
弾くため
というより、
歌うため
に購入を決めました。

保育士さんの卵たちに、
コード弾き とか、
弾き歌い とかを、
教えたりしていますので、
その大事さとむつかしさは、
理解しているつもりです。

この楽器
移調など簡単にやってくれるそうです。
うちの生徒さんたちは、
自分に合ったキーで歌うように工夫をしていたので、
とても助かると思うんです。

とうとう、こんなことになってきた。。。


そうそう、名前。
しろい みどり
としようと思っていたのですが、
私なりに
陰陽五行から考えてみたところ、
もしかして、
ゴン太君
になっちゃうかも。

えへへ😅

鼻はスピーカー2017年11月19日 22:21


お風呂で、鼻歌を歌っていた。


母音から歌い出すことについて考えていた。

母音から歌い出すって、
思いの外、むつかしい。
子音があった方が、助けになることが多い。

日本語だと、鼻の響きって気にしなくても話せるし、
余り意識しないことかもしれないけれど、
鼻の中は空間であるからして、
スピーカーの役割も果たしていると考えると、
声を響かせることができたりします。

人によっては、
のどの負担を減らせることにも繋がります。

結構、大事。




あれ。。。


いつもの鼻の響かせどころより少し前に、
もう一つ、
いや、そうじゃなくて、
ただいつものポイントを
もう少し前にした方が良い、
と言うことかもしれないのだが、
なんだか、新発見した!
良い響きの洞窟。


ちょっと、
いや、結構、っていうか
かなり嬉しい。


と言うことで、今日の写真は、これです。

三歩進んでちょっと下がる?2017年08月02日 23:10


今日は、学校の前期末試験。
私にとっては、前期最終日となる。



2限目は、ピアノの試験。

全員済んでから、一人一人に、
まず自分についての感想
それから、みんなの演奏を聴いての感想、
と話してもらった。


緊張した。
と、ほぼ全員が言う。

これは実はとても必要で、
とても良いことなんです。

緊張していない人の、
緊張感のない演奏は、
たぶん聴いていられない。。。

人前で生で、何かをするのだから、
まして、ピアノを弾いて歌うのだから、
緊張して当然だし、
その上で集中することを経験して欲しい。




以前、音痴じゃない自分を発見した学生は、
最初、ふわふわ弾いていたけれど、
途中でぐっと集中に入った感じがした。
これを話すと、本人も感じていたそうだ。

これこれ。
この感じ。

これは実際経験してでしか、
試せないこと。
試験の醍醐味。


3限目は、ペーパー試験。
まま、つつがなく。。。


そして、4限目。
また、ピアノの試験。

男子二人が、同じミッキーマウスマーチを弾いた。




あちゃー・・・・・・


一人目は、八分の六拍子が
四分の二拍子になっちゃった。。。

二人目は、リズムパターンが変わるところで、
倍の遅さで弾いてしまった。


おそらく、この二人、
先週一週間、とてもたくさん練習したんだと思う。
よく知られている曲が弾けるようになったことが嬉しくて、
耳にしている速さで、耳にしていた曲をイメージして、
弾き続けていたのだと思う。

せつない。。。


せっかく身についた、
数えて弾く、という所から
自己流へと流されてしまった結果になった。




全員弾き終えてから、
と言っても、このクラス、なんと3人という贅沢さなので、
一人ずつと連弾した。



そして、ミッキーマウスマーチ。
楽譜通りのバージョンに直して弾いてみてもらう。

ね、何を間違えたか、
もうよくわかる。
ほんの少しのこと。
たった何秒かの違い、なのに
楽譜と違った演奏になる。


拍って、リズムって、
繊細だね。
正確にって、こういうことを守ること。


最後の最後にとても大切なことが勉強できた。
いままで、きちんと練習してきたからわかること。




あのとき、
このように褒めてあげられなかったな。
私自身がうろたえて、どうする。。。


このブログ、読んでくれてるといいな。。。