姿勢から見えること2017年07月31日 23:25


今日は、前期末の試験だった。

ヴォーカルボディワークの授業では、
ペーパー試験の他に
姿勢チェック もある。


2、3回前の授業で、
からだが少し傾いて、ねじれている男子学生がいた。
彼は、大きな二つ折りの財布を
ズボンの右前のぽっけにチェーンで繋いで入れていた。


「どうしてそこへ入れているの?」
「ここに重みがあると安心するんです。
落ち着くんです。」

そうだよね。。。
これは、身体の傾き・ねじれが先か、
ポッケに入れる癖が先か、
むつかしいところではある。
でも、おそらく、
身体的にはバランスを取ろうとしていて、
こうなっている。

そこを抜かせば、
彼はむしろ癖のない、
からだに優しい姿勢をしている。


「もしよかったら、
この財布は、反対のポッケに入れるようにしてみない?
本当なら、入れないで、と
言いたいところだけれど、
いきなり大きく違うのは、
不安だと思うから、
せめて反対でしばらく生活してみない?」

次の週、彼は反対のぽっけに入れていた。

この素直さは、本当にすばらしい。



そして今日、
「しばらく、こっちにしてみてどう?」

「はい、慣れようとして
からだがバランスを取っている感じがあります。
逆の意味で不安定というか。。。」

ほう。。。
そんなことを感じられるからだは、
とても敏感な良いからだですよね。

からだの傾き・ねじれは、だいぶ改善されて、
とてもすてきに立っているように見えた。


今年、できるだけ一人一人
姿勢チェックを授業でしようとしてみた。


他に、片足重心が結構顕著で、
紙やノートを斜めにして書くでしょう?
と、言って驚かれたり、

スカート、気がつくと回っているでしょう?
と言うと、
そうです、そうです、
だったり、

視力が左右でとても違うかな?
と言うと、
仰る通りです。。。

だったり。。。





姿勢って、いろいろなことを表しているんですね。


その日の体調でも違うし、
機嫌や、エネルギー
などでも短期的に違うし、
長期的には、気質や性格でも違いがでる
と聞いたことがあります。

肯けること、ありませんか?


そのように変わってしまうからこそ、
ニュートラル位置を知っておくことが大切だと思っています。
それは、自分を使いこなす目盛りになるからです。


ね。
人って、本当にすごいと思いませんか?