レッスンにも怪我の功名 ― 2018年08月04日 23:07
一週間前ぐらいに風邪を引いて、
まだ、ちょっと鼻がグスグスする、
と言う方のレッスンの話である。
習い始めてまだ何ヶ月目かの方である。
「こんな調子なのに、来て良いのか、
迷いました」
そうでしょうとも。
でも、このようなときはチャンスである。
しかも、咽頭辺りは何でも無いと言うではないか。
歌のレッスンをして大丈夫かどうか、
と言う判断は、
のどや声帯が腫れていないかどうか、
で判断するようにしている。
もちろん、見えないわけだが、
様子や声を聞くとだいたいわかる。
そして歌ってもらうと、
もっとわかる。
私自身の経験から、
このようにちょっと調子が良くないとき、
思わぬ良い成果が出ることを知っている。
鼻がグスグスであれば、
鼻の響きが練習しやすくなり、
声がちょっとだけ疲れていれば、
良い発声位置がつかめたりする。
からだが疲れ切っているならば、
やめた方が良い。
昔、ちょっと睡眠不足と言うだけで、
声が出にくかったものだが、
発声のテクニックが上がると、
それもだいぶ軽減されるのである。
但し、徹夜してるなら、
歌わない方がいい。
お休みです、と伝えるのが嫌で、
ちょっとからだが不調なのに、
レッスンに行ってしまった時に、
教えて頂けた。
そのような日でも、
来れるようなら、来てみると良いのよ。
365日全て絶好調なんて、
あり得ないのだから、
このような経験をしておくことも大事なの。
レッスンできることはたくさんあるのよ。
声を聞いて無理ならしないから。
その先生は仰ったものだ。
このアドバイスは、とても役に立っている。
ちょっとぐらい元気ないな、
でも行っちゃえ、
と思えて行くと、
むしろ元気になって帰って来ることも多かった。
歌うことそのものがヴォーカルボディワーク、
ということだ。
からだとメンタルは、
別々だけれど繋がっているのだ。
面白いでしょう!
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