そして〆の横隔膜2017年08月11日 22:01


さて、今回で一応横隔膜については、
〆ようかと思います。。。


横隔膜の様子は、だいぶ想像できたでしょうか?



今回は、その動きについて見てみましょう。




一つ、質問です。
横隔膜は、吸うときと吐くとき、
どちらが弛緩していくと思いますか?


いきなりですが、
正解は、吐くとき、です。


吐くときに、上の図のように、
緩みながら、上に高くなって行きます。
そして、収縮して下に下がり、吸います。


物理的、現実はこうなっています。



でも、私は歌っている時、
吸うときに緩む感じがしています。
逆ですよね。


皆さんは、いかがですか?



私はここに、
声のハリの秘密があるとにらんでいます。




歌うとき、
息は最小限に吐くことを考えてみてください。

横隔膜が一瞬で緩んだら、
息は一気に出てしまい、
声は、息に紛れて、
響かない、言葉がはっきりしない、
なにしろ、息が続かない。

声は吐く息に乗って出ますが、
息ではなく、声を出さなければなりません。

声を出すことと、息を吐くことは違います。
これは要チェックです。



なので、息は吐くけれど、
と言うことは、肺は小さくなるけれど、
横隔膜はある程度のハリを保ち、
姿勢も保つようにして声を出す。

これが、声のハリ、の第一歩だと感じています。


でも、息は吐いているから、
そのまま、それしかしなければ、
肺が小さくなって、胸郭が狭くなる。

そこで、大腰筋の出番です!


歌いながら緩んで上に戻りたくなる横隔膜と
バランスを取っている筋肉。
全力で支える下半身と上半身を繋ぐ筋肉。



ダイヨウキン。
いよいよ、出番です!
       

                つづく。。。