音痴って何?2017年06月16日 14:19

今日は、
「音痴について考える。」


日本人は、
民族的に、
先天的音痴はいない、
という話しをきく。

それを信じるならば、
今、音痴 な方は後天的音痴、
ということになる。
作られた音痴というわけだ。
だとしたら、直せる。
。。。はず。
少なくとも、今より良くできる。
。。。はず。




なぜ、後天的に作られてしまったか?
私の関わる学生や
生徒さん達から受ける感じではあるが、
まず音楽経験が少ない。


音楽経験というのは、
「聴く」「歌う」「踊る」「演奏する」などとしよう。

第一段階  「聴く」は、最初は無意識。
環境が大きいように思う。

第二段階  「歌う」は、声や音を聴く、ということと、
声を出す、ということ。
この二つをつなげることが、経験の2段階目。
これが、この道が、
高速道路のようであれば、
音痴ではなく。
これが、けもの道のようだと、音痴になる、
と考えるとわかりやすいだろうか?

ここまでが、基礎的なことになり、
第3段階の、
「踊る」「演奏する」は、より芸に近くなる。
そして、「歌う」もここから芸になってゆく。
このように考えられないか?




そして、それを人の成長と重ねてみると、

幼少期 
あまり、周りで音楽や歌が流れていなかった。

幼児・児童期
今まで歌う環境が少なかったので、
歌うことが恥ずかしくなっている。
そして、早ければ、もう、このあたりから、
「音痴」感を自分なりに、感じ始める。
だから、まず、自分が歌わなくなる。


思春期
そして、誰かから、冗談のようにであれ、
やっとの思いで歌った歌を、
「音痴じゃない?」と言われ、
もう、これで、ますます音痴だと確信してしまう。
そして、声変わりの時期でもある。
思うように声が出なかったり、
声が出しづらいから、音程も取りづらく、
また、その変化が怖くなって、
声を使わないようにしたり、
そのうちに、コンプレックスになってしまうケースもある。




ちなみにその後。。。

大人期
そうして使われなくなった、
声や呼吸のための筋肉は弱り、
それでまた、音痴傾向が強くなってしまう。

老年期
筋肉や、ホルモンや色々が減少し、
声がかすれたり、
出したい音程が出しづらくなってくる。





私はどうも、
音痴はこのように作られて行くように思う。

そして、この大切な幼児期・児童期に、
学校の先生からの一言、
また、その誤解、などから
大人になるまで、
歌を我慢してる方も結構いらして、驚く。


さあ、保育士志望・教員志望のみなさん。
そして、お父さん お母さん 
おじいちゃま おばあちゃま  などなど。。。

皆さんは、とても大切なポジションにいます。
音痴を作らない、ことができるポジションです。
すばらしいですね。



ずれてても大丈夫。
たくさん、楽しく歌いましょう。
辛いときも歌いましょう。
自分で自分に、歌いましょう。

よく、
「音痴と歌うと音痴にしちゃうから」
という方がおられます。
でも、ちょっと待って。
すれてる歌を覚えても、
音痴でなく育っていれば、
ずれは直せますよね!


だから、そう簡単に、
「音痴」という言葉を
使わないようにしませんか?
そんなレッテル、いらないですよね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://noriko-sugimori.asablo.jp/blog/2017/06/16/8598516/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。