ソプラノって何?2017年06月13日 20:03

ソプラノ
と聞けば、合唱のパート
と思う方が多いでしょうか?

「高い声」或いは「高い声が出る人」
のことだと思うでしょうか?

どうも、日本でのこの言葉の使い方は、
少しずれがあるように感じています。

「ソプラノ」は、合唱のパートと、もう一つ意味があって、
声の質を表す言葉です。
同じように、「アルト」も「テノール」も「バス」もそうです。

そして、声質、となると他に「バリトン」なども使われます。
これらは、音域というより質で決まります。
音域も、それぞれ、ある程度学術的にも決まっているようですが、
それよりも「質」としての名前です。

なので、高音も歌えるアルト歌手
低音も美しく歌えるソプラノ歌手
も存在し、この方達は貴重品、になります。
但し、「質」なので、生まれ持ったもの。
努力では、変えることができません。
(年齢を重ねて、少し変化することはあるようです。)

ヨーロッパ留学から帰ったら、
バリトンからテノールになった、というのも
聞いたことがあります。
発声法をより良いもの=本来の自分の声を活かすナチュラルな発声、
を学んだことでの変化だと聞きました。

これは、日本語の発音の位置の弊害だったかもしれません。
多くのアジアの言葉は、重い発声になりがちのようです。


さて、ソプラノは大きく5種類に分けられます。
軽い方から順に、
コロラツゥラ(テクニック名として使われることもある)
レッジェロ
リリコ
スピント
ドラマティコ
そして、それぞれの間のもの。
人の声なので、きっちりとは分けづらいですよね。


私の声は、レッジェロとリリコの間ぐらいだろうと思っています。

このように、色々な声があるから、キャラクター性が出て、
オペラができるわけです。
アニメや洋画の吹き替えの声も同じですよね。
そのキャラクターに合った声、他のキャストとのバランスで、
決まっていくものかと思います。

声も十人十色。
自分が持って生まれた声をナチュラルに響かせれば、
それで充分個性的です。
これって、すごくすてきなことだと思いませんか?