ヴォーカルボディワーク2017年04月11日 00:20

今日から、浦和大学での2017年前期が始まりました。
昨年度までは、10年間「声とからだ」という講座名でしたが、
今年度から、
「ヴォーカルボディワーク」となりました。

ありがたいことです。
これは、私の造語。
もう、20年も前に始めたWSのアイデアから生まれました。
歌うことでからだが良くなり、からだが良くなることで歌がうまくなる。
簡単に言えば、そんなとてもシンプルなことです。
「歌は全身運動」
私が小さな頃は、そんな言葉がありました。
いまでは、余りピンと来ない言葉なのかもしれません。
でも、とても重要な意味を含んでいます。

ロボットも、とても進化しているそうですが、
まだ、声を作ることはできません。
解明されていないことが多いのだと思います。
声帯やのどだけの問題では無いからです。
個体差が大きいことも、むつかしいところです。
けれど、問題のない身体なら、声は普通に使います。
話して、歌います。

いつもお話しさせていただくことですが、
「からだの森」も「音楽の森」もとても深い。
だから楽しく、パワフルで、そしてやさしい。
そこに気づいている方ともっとお会いしたい。
まだ、気づいていない方に気づいて欲しい。

そう考えてWSは、始まりました。
今日からは、浦和大学でも、その名前のまま、
授業させていただけます。

半期の授業ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
11年目に、リニューアルいたします!

大学でのピアノレッスンが始まりました。2017年04月15日 12:25

今週から、浦和大学での授業が始まりました。
私は、こども学部の学生への
ピアノレッスンも担当させていただいています。
保育士志望の学生の中には、
初めてピアノを習う学生も少なくありません。
このカテゴリーでは、そのレッスンの様子を書いてみようと思います。
ピアノ初心者の方へ、何かの助けになると良いと願っています。

この授業は、まず半年、受け持ちます。15回レッスンです。
今年は、6名で90分。全員ピカピカの一年生です。

まず今日は、楽譜を読む力(自己申告)でグループに分けてみました。
大きく3つ。
長くピアノを習っていた学生  1名。
数えると読める学生       3名。
読めない学生           2名。
欠席 1名。

まずは、弾ける学生。
この学生は、もう既に保育士さんとしては充分弾けるように思いました。
後は、基礎的なことの確認と、レパートリーを増やすこと、歌えること。
まだ入学したところなので、大変頼もしい限りです。

次に数えれば読める学生。
ト音記号は、あと少し。ヘ音記号は。。。
ということで、まずコードネームから始めることにして、
来週までに、その準備を宿題にする。
右手のみ、(数えながら)弾いてこよう。
数えながら、に関しては今日伝えきれない学生もいるので、
コードに慣れつつ、数えてもらおう。

そして、全くの初心者。
まず、楽譜のルールから説明する。

楽譜にも、ゲームのようにルールがあって、
それがわからないと、楽しめない。
このルール、実は文部科学省的には
小学生で理解していることになっているようで、
それを忘れていたりすると、まずここで躓いてしまい、
それは、劣等感に繋がったりする。
もったいないことだ。
まず、楽譜を読めるようにならないと、
いざ仕事、となったとき、自分ひとりで練習もできない。

とりあえず、楽譜はX軸Y軸のグラフの様な仕組みであること。
そのうち、今回は縦方向 X軸に関することを説明した。
音で言えば、高さ。ドレミのことだ。
次は、Y軸に関して。音符の長さのことだ。
この二つがわかって初めて、
自分一人で、効率よく練習することができるのではないか、と思っている。

私の仕事は、
仕事として使えるピアノ、弾き歌いを
できるだけ短い練習で、
自分でできるようになっている状態にサポートすることだと思っている。

限られた時間のなかで、どれだけできるか、
いつもわくわくして、取り組んでいます。

半年後、どこまで行ってるかな?
1回1回、さっきまでと違っているように、がんばりましょう!

ヴォーカルボディワーク Ⅰ2017年04月24日 10:11

浦和大学での「ヴォーカルボディワーク」の様子を書こうと思う。


1回目の授業は、自己紹介やこの授業についての説明。

今までの音楽経験、楽譜は読めるかどうか、
高校時の芸術選択は? よく聴いている音楽ジャンルは?
この授業の選択理由は? 理想の保育士像は?
など、8項目について話してもらう。
最後に、「翼をください」を歌う。
カラオケでなく歌うのは、久しぶりのようで、
ここはいつも、すてきな歌を聴かせてもらえる時間だ。


2回目の授業は、
「良い姿勢の本当のこと」〜声を出すために〜
まずは、身体のつくりをおおざっぱに。
骨の数や筋肉の数。。。
そして、呼吸の仕組み。
「空気は腹には入らないのに、なぜ腹式呼吸というのか?」

実は、私たちは色々と錯覚しているのに、
気づかないでいることが結構ある。
この「腹式呼吸」も、字に惑わされている感がある。
今は、みんな手の中にコンピューターを持っているので、便利だ。
早速動画で、腹式呼吸の上半身の動きを見てみる。

「良い姿勢」も、一般にはピンとしているとか、
胸を張る、とかイメージがあると思うが、
これは、身体にとって、ということは呼吸することにとって、
良い姿勢なのか?
ここにも錯覚がある。

1回の講義では、このあたりまで、になる。

さあ、次は声の位置。それを支えることについて。

次のレッスン2017年04月24日 10:25

前回、楽譜のルールを覚えてもらって、
何ができるようになるか。

最初、ピアノのどこへセッティングするかがわかる。
これは、私たちも、今でも同じ順番で準備すること。
そう伝えると、割と驚かれたりする。。。
それぐらい、基本的なこと。
まず、どのゲームのアプリを開くか、」ぐらいのことだろうか?

そして、前回は、X軸=音の高さについて。
今回は、Y軸=音の長さについて。
これは、音符ピザ、というのを考案してみた。
1枚のピザを分けるように、音符は長さと名前が決まっている。

これで、大きな意味で楽譜は読める。

しかし使えるピアノになるために、
「数えましょうキャンペーン」に参加してもらう。
数えながら弾くんである。
そうなると、次に知りたいのは拍子記号。
五線紙は、左から見て行くが、なぜか。

見たまま、すぐに弾けるよう、
工夫に工夫を重ねられてきた。何百年も。
それはすばらしいもので、楽譜は世界の言葉、
とも言えるのではないか、と思うぐらいだ。

だから、ルールも左側からのことを勉強すると早い。
理にかなっている。

さて、数えましょうキャンペーンであるが、
これは、少し楽譜が読める、
聴いたら弾ける、といったタイプの学生には、むつかしい。
返って弾けなくなる、という。
その通り。
でもね、数えずに弾けたからって、それで良いのかな?
お遊戯指導で、数えながら踊れない先生になっちゃいませんか?
数えずに、教えるのは、かえってむつかしくないですか?

それをすることで、リズム音痴予防になっていると、思いませんか?
その為のお遊戯でもあるのでは?

仕事に入ってしまえば、丁寧に練習する時間は
なかなか取れないだろうと思う。
ぜひ、学生のうちに、ここはがんばりませんか?
学生の今なら、私も一緒に数えよう。
ややこしいし、めんどくさいし、いらいらしちゃうかもしれないけれど、
ここはひとつ、1ヶ月で良いから、試してみませんか?